Youtube

雑談

なぜこのブログのタイトルを「選曲ちゃんねる」にしたか・・・それはYoutubeで配信したかったからです。Youtubeは2005年にスタートしたらしいので、もう16年前なんですね。(2021年時点)

いろんな人がYoutubeに注目し始め、企業もYoutubeに参加し始めると、選曲の仕事も来るようになりました。最初は解らない事だらけで、とくに権利関係には振り回されました。ネットですからどこの国の掟に従うのか・・・著作権はどういう扱いか・・・映像制作会社も代理店も手探りだし、海外の音楽ライブラリーを扱う日本の代理店も最初は戸惑っていました。そのうちYoutubeに勝手に権利登録する人が出てきて、なんと日本の著作権フリーの音楽ライブラリーでさえアラートが出るという事態も起きました。アラートを消そうとしてYoutubeにメールしても、テンプレートの答えが返ってくるだけで解決にはなりません。そんな混乱期もしばらくありました。ですから仕事するたびに「この作品はYoutubeにアップしますか?」などと聞いて、アップすると言われれば「じゃあ音楽を差し替えさせてください」と言ったこともあります。できるだけ海外のライブラリーは使わないようにしたのです。

今はゴタゴタもだいぶ落ち着きましたが、私的にはまだ、ちょっとトラウマです。でもYoutubeで「Youtube用の音楽素材」のCMやってたり、Youtube自身もライブラリーの提供していたり、無料で使える音楽素材を提供するサイトもあります。ホント時代は変わった・・・と実感します。

あくまで私感ですが、Youtubeはある意味「革命」です。「フランス革命」みたいな感じです。ちなみに引きずり降ろされたのは我々プロです(笑)我々が上流階級だったわけではありませんよ。考えてみてください、Youtubeにアップされている動画の殆どが、我々が築いてきた理論を否定しているのです。撮影におけるタブー、編集におけるタブーなど一切お構いなし。演出などという考えすらありません。だけど何百万人も視聴される動画もあります。実際に企業CMの扱い高もテレビはネットに抜かれましたし、そもそもプロがYoutube向け動画を作っても、Youtuberの作品に勝てるとは限りません。我々がまだ戦える分野はドラマくらいでしょうか(予算的な面もありますしね)・・・だけど将来はわかりません。

選曲のタブーも破られているのでしょうか・・・答えはイエス。例えば延々音楽をループさせてBGMとして使う、これは私には怖くてできません。だって音楽の意味ありますか・・・何のための音楽なんですか?。例えば聞こえないくらい小さなレベルで音楽を流す、これも音楽の意味ありますか・・・何のための音楽なんですか?。例えば、そもそも音楽なんか要らない・・・音楽の意味・・・なんて求めてないですよね(笑)。いやいや否定しているわけではないです。新鮮過ぎて戸惑っているだけです。だって受け入れられてるって事は、その動画の選曲は正解なんですから。

ちょっと横道逸れますが、昔Linnドラムというドラムマシンがあって、本物のドラムの音をサンプリングしてあるので、めっちゃリアルだったんです。革新的でした、でも高くてとても買えません。その頃Rolandという日本の会社からTR-808というドラムマシンが出てました。アナログシンセで作ったドラムの音はおもちゃみたいでした。私はTR-808にはがっかりしていました。こんなの音楽の仕事で使えるものか・・・と。でも実際はTR-808の音は市民権を得て「ヤオヤ」は今でも生きています。Linnドラムは、どうなったんでしょうかねぇ。私は視点が当たり前過ぎて先見性が無かったと深く反省しました。

Youtubeって、その感覚なんですよね。試されてる気がする。だから、いずれ「選曲ちゃんねる」もYoutubeでやるぞ!(・・・だから、の意味がわかりませんよね、笑)

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