「オンライン作業」という記事で、オンラインのススメなどと、オンラインWelcomeみたいな事を書きましたが、オンライン作業にはダークサイドが存在します。
正直オンライン作業が推奨される昨今、このダークサイドに落ちる方も多いのではないかと思います。
私もダークサイドに片足突っ込んでます・・・。
基本は1人作業
オンライン作業って、どうしても1人での作業になっちゃいますよね。そもそも選曲作業は基本1人で行いますから、何も違わないように感じます。集中して黙々と作業するにはオンラインはお勧めですが、このオンライン1人作業はいろいろ曲者です。
家庭環境に仕事
オンライン作業は、どの業種でもそうなのですが、「家庭環境に仕事を持ち込む」状態なのです。なので会社や事務所では考えられない弊害があります。
家族の邪魔
家庭持ちか1人暮らしかによっても違いますが、どうしても仕事とは関係のない”邪魔”が入ります。その大きな要素はオンライン作業を理解出来ない、子供やペットです(大人の家族は理解するのが当然でしょう)。
私の場合はペットですが、時間に追われている時や、わずかでも睡眠をとりたい時に”邪魔”します。無視していると噛みつかれます(笑)。眠い!今から2時間だけ寝る!ってときにご飯とマッサージ(うちの猫はご飯とマッサージがセット)をしていると寝られなくなってしまいます。
しかし、これはしょうがないですね。
9to5
じゃあペットに合わせた時間で仕事をすれば?と考えたいところですが、選曲の仕事は、基本的に映像待ちです。朝9時に映像が届いて夕方5時に納品なんて仕事はお目にかからないです。その逆で日中の映像編集作業が終わり、映像が届くので、たいがい夜です。世間の仕事が終わった頃、仕事を始めるパターンです。とても家庭時間に合わせられません。
環境的な制限
選曲は音を扱う仕事です。家庭環境に音は、深夜ならご法度です。立地によっては隣人から苦情が来る恐れもあります。そうなると選択肢はヘッドフォンになります。
実はヘッドフォン作業は快適です。ハッキリ音を把握することができるし、集中しやすいメリットもあります。が・・・長時間の作業には耐えられません。有線ヘッドフォンなら余計に長時間がキツイです。
それにヘッドフォン作業は意外にそれ以外の音が大きくなります。例えばキーボードのタイピング音などはヘッドフォンをしている自分にはわかりにくいので大きくなる傾向があります。
職場でもカチャカチャ煩いなぁと思う人は、イヤフォン付けて仕事してたりしますよね(笑)。
ダークサイド
などなど、家庭的な妨害ファクターを書いてきましたが、これは今回テーマのダークサイドではありません。なぜならダークサイドは自分の中にあるからです。
入り口
ダークサイドの入り口はネットにあります・・・。
今や選曲はPCで作業します。そのPCはネットに繋がています。つまり常にダークサイドに接続されているのです。作業前にちょっとYoutubeでも見て・・・なんて考えたら2時間は作業開始が遅れます。ちょっとゲームでも・・・なんて考えたら6時間は作業開始が遅れます。
ダークサイドに近い仕事
選曲という仕事は締め切りを守れば、どんな時間に作業しても、どんな時間に終わっても構わないのです。つまり時間配分は自分で管理するのです。会社や事務所に居れば、上司や同僚がバランスをとってくれますが、オンライン1人作業ではそれがありません。睡眠さえ削ればいくらでもダークサイドに行けるのです。
いやー、人としての自己管理能力が問われるのですが、我々のようなセミ芸術家には無理です(笑)。
逆に言えば、そんな人だから、この仕事が向いているのかも知れません。とにかくダークサイドとの共存は睡眠時間と作業時間を搾取されます。生活時間はめちゃくちゃだし、新型コロナ以上に健康に悪い可能性もあります。
ダークサイドからの脱出
外に出る
なかなか環境が許しませんが、PCの前から離れるのが一番であることは間違いないですね。そのためには外に出る事が重要です。でもMac in スタバやスマホじゃ意味ないって言われそうですが、そんなことはありません。外での作業は必ず時間的な制限がかかりますから、リセットすることができます。
人に会う
これも環境が許しませんが、人に会うのが一番良いと思います。話しをすることが重要だからです。肌感覚という言葉がありますが、外に出て人に会うと、空気を肌で感じます。何を考えるべきか、何を見るべきか、何がトレンドなのか、オンライン1人作業では感じることの出来ないものを感じる事ができます。そうするとダークサイドに落ちなくて済むのです。
こんなに長くオンラインを続けると利点もだけど、弊害も解ってきます。
オンラインは推奨ではなく、程々に・・が良いですね。
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